転職と副業のかけ算
📖 基本情報
- 著者:moto
- 読了日:2025/9/14
- 読書時間:2025/9/8~9/14
- きっかけ: 転職や副業を考える人生の岐路に立っており、これから進む道での後悔を減らすために情報を集めようと思ったから
🎯 読む前目的
①どんな副業を始めればいいのか
②どんな業界/職種に転職をすればよいのか
③副業から起業するという方法以外に稼ぐ方法を知る。
④転職のノウハウを知る
📝 章ごとの理解メモ
はじめに
要約
起業難易度が高い人種は必ず誰もが持っているサラリーマンという強みを活かし副業×転職で生涯年収を上げるべし
序章
要約
終身雇用は過去の制度、VUCA時代には個人で稼ぐ力が不可欠、どんな状況でも自分でお金を稼げるという「いつでも会社を乗り換えられる状態」を作るのが大切
第1章: 年収240万円の地元ホームセンターを選んだ理由
要約
作者は幼いころ厳しい家庭で育ち、自分でお金を稼いだ経験からそれの面白さや大変さを知り、自分に自信も持っていた。その経験から、苦労して手に入れた、就職後やるべきことの解像度が低い大手企業の内定を蹴り、自分の頑張り次第で実績を作りやすい地元のホームセンターへの就職を決めた。
第2章: 地元ホームセンターやリクルートで学んだ「成果」につながる働き方
要約
成果を出す、市場価値を上げるために、働く上での以下5つの考え方を持っておく「1.自分を成長させる機会を取りに行き全力を尽くす」「2.未経験の仕事を積極的にとりにいき、アナロジカルに挑戦する」「3.できる人を徹底的にマネて、知見や経験を自分のスキルに落とし込む」「4.自分の成長だけでなく会社の成長も考える」「5.個人として看板のない自分にできることは何かを考える」
詳細要約
- デキル人の行動、視点を徹底的にマネて自分のスキルにすることが成果につながる。
- 自己成長ではなく、企業を成長させられる人材が市場価値の高い人材。企業を成長させられる人とはスキルが高いなどではなく、目の前のことに一生懸命、やりきるという「考え方」「姿勢」「目線」を持っていることである。
- 今の自分の状況で何ができるのか、看板のない自分にできることは何かを考えて行動することが自分の市場価値に繋がる。
- 自分を会社に見立てて(自分株式会社)、売り上げ(収入)、経費(支出)、利益(純資産)という視点を持つと、取引先(収入源)が一つというのは不安定であることや、経費の無駄遣い(飲み会、スマホ代)に気づける。常に自分株式会社の売り上げの伸ばし方、利益の上げ方を考えることが大事。
本章の気づき
- 企業を成長させられる人材はスキルが高い人だと考えていたため目からうろこ。自分にはないスタンスだったため考えを改める。
- 目的のために今の状況でのBESTを常に出せる人材が市場価値の高い人材と改めて再認識
- 4節の企業を成長させる視点が自分にもあてはめられるため、改めて4節の大切さに気づけた。
第3章: 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」
要約
入社前
- 生産性=市場価値。生産性とは誰にでも自分の仕事を正確にわかりやすく伝えられる能力。常に実業務を起点に視点を高く持ちやるべきことを考える習慣をつけ、小さくPDCAを回すことで鍛えられる。また自分の市場価値はエージェントに定期的に確認しておく。おすすめキャリアは職種スペシャリスト。高収入業界への業界軸ずらし転職により収入を上げていく。これには「本質を見極める、アナロジカルに考える能力」が必要。キャリアの解像度を上げ、先を見据えて、小さくPDCAを回すということを能動的に行い鍛える。転職タイミングとしては最も市場から求められているときがベスト。転職サイトは定期的にチェック。特に高収入市場。共通能力(価値)、世の流れ、転職タイミングを意識して情報収集。初めての転職は幅広く条件を提示し、提案求人に目を通して関心の有無で選別する。
入社後
- 入社後すぐのパフォーマンス発揮は避け、人間関係構築に努めることで最大限のパフォーマンスを発揮する下地を作る。
- 職務経歴書はニーズ(解決してほしい課題)を把握しそれを満たし、かつ4つのポイントを押さえて書く。
- 面接は以下の基本ポイント三つを押さえて行う。「何ができる人なのかを伝えれるか」「再現性を伝えられるか」「情報の見方と発信の仕方を伝えれるか」
詳細要約
- 市場価値をあげるには自分の生産性をあげる。生産性とは5つの力に分けられて普段の仕事で身に着けられる。
- 誰にでも自分の仕事を正確にわかりやすく伝えられる能力が生産性を高める。自分の仕事を業界、会社、自分視点で話すための情報を集め、木→森→山→他観となる訓練をし習慣とする。また、考えるだけでなく行動すること(小PDCA)。特に経験したことのない仕事で鍛えられる。
- 常に自分の値段を把握し、上げることが市場価値向上につながる。良い転職エージェントに定期的に値段、伸ばすポイントを聞く機会を持つこと
- 最もキャリアアップしやすく市場価値を上げやすいキャリアパスとして職種のスペシャリストがある。「本質を見極める」「アナロジカルに考える」(ほかの業界における今の仕事との共通点は何か?今やっていることを転用できないかと考える)能力をつける必要がある。受け身では身につかず、常に自分の先にある選択肢(キャリア)を見据えてPDCAすることが大事。
- 過去の経験→現職へのアナロジカルだけでなく、現職→複数キャリアルートということも考える必要がある。
- 市場価値を高めるのは期間ではなく密度。優秀な上司の下でその期間を過ごし、最も市場から求められている時に転職すべき。退職が目的の転職はNG。
- 転職サイトで、幅広く高収入市場を、定期的にチェックする。様々な気づき(求められている共通能力(価値)、世の流れ、転職タイミング)を得れるため。今の職場で価値を身につけることもできる。
- 目標は実現方法を手触り感が持てるレベルでリアルに考える。キャリアパスが見えてくる。
- 年収は業界×職種で大枠決まる。職種固定で年収の高い業界への転職がおすすめ。
- キャリアの解像度を高める(次の次の会社まで創造する(何歳までにどれくらいの市場価値になって次の次の会社にいくのか))
- 転職エージェントは人×使い方次第。初めての転職は大量求人型の大手がおすすめ。幅広く条件を提示し、提案求人に目を通して関心の有無で選別していく。
- 年収交渉のコツは「転職の軸は年収」と伝えること。注意点は二つ。1.自分の実績と市場価値、企業に求められている前提。2.給与体系を聞いておき可能な範囲で交渉する。
- 次のキャリアを目指して結果を出し続けること
入社後 ここから
- 入社後は周りのことを理解する姿勢を大切に、社内のキーマンを見つけそこから人間関係を構築していく。また社長や、役員クラスも定期的に食事に誘い、組織の困りごと、現場の状況を伝え成果を出しやすい環境作りをする。
- 入社後すぐのパフォーマンス発揮は避ける。1か月目は人間関係、2か月目はビジネス状況を理解し、自分のポジションを確立。それを踏まえ3か月目から自分のやるべきことを役員クラスに伝え、成果を出していくと、転職先でも最もパフォーマンスを発揮できる。
- 自分で働き方をコントロールできる会社を見つけ、自分の価値(本業も副業も)を高め、会社ではなく、自分の能力に安定を求めていく
職務経歴書
- 転職活動は商品(自分)を売り込むもの、相手のニーズ(解決してほしい課題)を把握しそれを満たす職務経歴書を書く。ニーズ把握では”転職サイト(リクナビ、マイナビ、Green、en転職)”、”ホームページ””社長、社員インタビュー”、”企業への批判記事”を調査する。また職務経歴書は4つのポイントを抑えて書く。[必須ニーズに同じ経験がない場合は”現職で得た能力との共通点”生かせそうな類似点を書く][社内評価ではなく個人でできることを書く][STARSを意識して書く][ここについて詳しく聞いてみたいポイントを盛り込む]
面接
- 面接での基本ポイントは三つ。「何ができる人なのか」「再現性を伝えられるか」「情報の見方と発信の仕方」。一つ目は結果・実績と併せて”目標に対しての自分のアクション”を伝える。その深さと濃さ+α高い視点で評価が変わる。二つ目は募集要項(解決課題、ミッション)を把握し、前者で伝えた内容から、御社でのこの業務、場面でこの課題を解決できます。という再現性を伝えることが大事。そのためにはその企業で自分が業務している場面を映像レベルで想像できる調査が必要。三つ目は軸を持って能動的に情報を取れるか、それに対して自分の意見を持てるかをみられる。日頃から能動的にニュースを選択し、SNSで自分の意見を発信することで鍛えられる。
すぐに実践できそうなこと
- 自分の仕事を業界、会社、自分視点で話すための情報を集め、木→森→山→他観となる訓練をし習慣とする。
- 良い転職エージェントに定期的に値段、伸ばすポイントを聞く機会を持つ
- 転職サイトで、幅広く高収入市場を、定期的にチェックする
- 目標は実現方法を手触り感が持てるレベルでリアルに考える
本章の気づき
- 社長に認知されるメリットは無いという考えだっが、成果を出す。出しやすい環境を作るという視点を持つと関係を築くほうが良いということを理解した。
第4章: 本業を活かして稼ぐサラリーマンの副業
要約
副業は”労働集約型”にならないコンテンツ配信が良い。発信テーマはリクルートが展開しているものの中(人生で一度は通るが一過性のジャンル)で本業で得た経験×知識で発信できるものが良い。収益を上げるにはTwitterでフォロワーを増やす個人ブランディングが必須。共感を得るツイートをgive and giveの精神で日々続けて何者かになることがブランディングにつながる。
詳細要約
- 会社はブランドで稼いでいるそれは個人も同じ。
- 副業収入によりお金の余裕が生まれ、本業でもチャレンジできるようになる。
- 副業は本業で得た経験×知見をコンテンツ配信するのがおすすめ
- 発信テーマはリクルートが展開している「恋愛・結婚」「就職・転職」「賃貸・住宅購入」「車」が良い。
- 副業は自分の経験×知識を活かせる領域といつまでにいくら稼ぐかの目標を明確にするところから始める。
- 時間の効率化には力を入れる。(お金で買える時間は買う、必要のない移動時間は削るなど)
- コンテンツへの客観的意見を友人にもらう。またもらうだけではなく与えるのも忘れずにやる。利己的な考えでは本業/副業ともに大きくはならない。
- GIVE and GIVEがすべてではないが、その考え方が人の信頼を得る(Twitterのフォロワーを増やす)には最適。
- SNSでのブランディングはリツイートしてくれる人のフォロワー数が本当のフォロワー数となる(フォロワーのフォロワー数)
すぐに実践できそうなこと
- AIの知識、使い方を発信し、AI=owlerというブランディングをしていく。
- 今後は利他的な考えをチャンスが来たら迷わず利他的な判断をする(バランス調整)
本章の気づき:
- 自分が人に何かを教えるのが好きなことに気づいた。より分かりやすくより楽しんでもらうを日々考えている気がする。
- 発信となると意外にも自分にも発信できそうなものがあることに気づいた。大事なのは日々で感情が動くことを発信できる可能性があるかもというアンテナを張ること。(例:こんな商品があったらいいのになという願望)
- 副業を始めるのもほかに同じことをしている人はいるのか?(競合調査)その人たちはどんな事やっていて、そこに足りていない情報、追加できる情報はないかを調べるべき。(どこで差をつけられるのか)
- 自分(ほかの人)が今までこんなサービス、こんな情報があればいいなと思ったことをほかの人が思っているか調べてその課題を解決することを副業とするのは基本。
- 時間の効率化について、今の時給との天秤ではなく、将来(目標)の時給との天秤にかけてお金で買える時間を買うか判断するべき。特に自分の市場価値向上に充てる時間との天秤は。
- 利己的と利他的のバランスが自分はよくない(利己によりすぎ)と自覚しているので、今後は利他的な考えでも動くように心がける
第5章: 生涯年収を最大化する生き方
要約
あくまで本業×転職×副業により市場価値は高まる。(特に最初は本業の係数が大きい)またコンテンツ発信のみではgoogle依存となりリスクも高いため副業で儲かってもサラリーマンは継続すべき。大事なのは行動を起こすことである。
詳細要約
- コンテンツ発信を副業とするなら、google依存とインプット減少を加味してサラリーマン継続するほうが良い。
- 本業×転職×副業により市場価値は高まる、特に本業の係数が大きい(最初は本業で得たものをもとに合計値(市場価値)を挙げていくため)
- 行動を起こさないことこそ最大の失敗。目標達成のためには行動が必須。
本章の気づき
- この章はマインドの章
おわりに
要約
お金を稼ぐという一見不純な動機でもOK。「市場評価に軸を置く」「看板のない自分にできることを考える」「自分の値段を把握する」という個人価値に対する軸を前提に本書を読む。
💡 重要だと思った4つのポイント
1. 上げるべきは高収入市場で求められる市場価値能力
なぜ重要だと思ったか 本業で稼ぐ手段として、出世、もしくは同業界同業種への転職しか頭になかったため、合理的かつ新鮮な考えに、そういった考え方もあるのかと驚いた。
自分だったらどう使うか 次に狙う高収入業界での市場価値の指針を調べて、現職でそれを磨けるような機会を作り、小さく早くPDCAを回していく。
2. 転職は同職種、別高収入業界への軸ずらし転職一択
なぜ重要だと思ったか 同業界同業種への転職以外の転職の選択がなかったため、より稼ぐための手段として必要な考え方だと感じた。
自分だったらどう使うか 業界を変えて転職する。
3. 市場価値=生産性=誰にでも、自分の仕事を正確にわかりやすく話せること
なぜ重要だと思ったか 本書で強調されている市場価値というのは一般的には抽象的な概念であり、具体的な鍛え方がふわっとしているが、それを具体化して鍛える方法まで記載してくれているため。
自分だったらどう使うか 常に自分の作業起点で、これは何に役立つのだろうという、木(作業)→森(部署、会社)→山(業界)→他観(社会)という高い視点を持ち、俯瞰する能力を鍛える。
4. 副業はコンテンツ発信×個人ブランディング
なぜ重要だと思ったか 誰もができて(全員が持っている(身につけれる)経験や知識を活かせる)かつ労働集約型ではない稼ぎ方としての一つの解だと感じたから。また、コンテンツや、個人ブランディングとしての発信は、自分に足りない、物事に対して自分の意見を持ち、論理的に説明をするという能力の向上にも役立つため。
自分だったらどう使うか まずは現代において、Xもしくは最適な情報発信の仕方でニュースに対して自分の意見を発信することから始める。ジャンルはリクルート式もしくはAIに絞る。
⚡ 今すぐやってみたいこと
すぐできそうなこと(今週中)
- 自分の仕事を業界、会社、自分視点で話すための情報を集め、AIに説明してみる。
- 共通能力(価値)、世の流れ、転職タイミングを意識して転職サイトで高収入業界をチェック
- 情報発信テーマの選定、情報発信メディアの選定、共感を得る情報発信の開始
時間をかけて取り組みたいこと(今月中)
- 自分の仕事を俯瞰(木→森→山→他観)できるように訓練をし習慣とする
- 4つのポイントを意識した職務経歴書の作成
- 大量求人型の大手転職エージェントで、幅広く条件を提示し、提案求人に目を通して関心の有無で選別する。
- 生産性を司る5つの力を別の方法で高めれないか調べて実践。
いつかやってみたいこと(長期)
- デキル人の行動、視点を徹底的にマネて自分のスキルにする
🔄 自分の考えの変化
読む前に思っていたこと
- ①に対する考え:労働をせずに稼ぐという発想がなく、労働集約型の副業を考えていた。
- ②③に対する考え:副業のみで稼ぐために、副業を起点に本業の転職先を決めようと考えていた
- ④に対する考え:いかに企業に採用してもらい、自分の能力を高めれるのかというマインドでの転職を考えていた
読んだ後の考え
- 特別なスキルがなくても始めれて、始めることにメリットが多い、コンテンツ配信を副業にしようという考えに変わった。
- 本業の実績や経験をインプットに副業を始める、本業×副業×転職という考え方が起業を除くと最もリスクが低く、稼げる可能性のある選択肢だという考えに変わった。
- 成長させたい会社を選ぶ、次の次の会社まで見据えて会社を選ぶ、という会社に対して受け身の姿勢ではなく、攻めの姿勢で転職することが大事だという考えに変わった。
一番大きな変化
稼ぐには副業から起業するしか手段が無いという考えだったが、本業×副業×転職という前者よりも低リスクかつ合理的な手段があるという知識を得られたことで稼ぐ手段にたいしての視野が広がった。
💭 全体的な感想
この本を人に勧めるとしたら
本業一本の社会人で、モヤっとこのままではだめだと考えている人たちに対して、モヤっとを明確化して、次のアクションを踏み出せるきっかけになるための一冊になるため、ぜひおすすめしたい
自分にとってこの本は
5点満点で4点。理由は…稼ぐを目標にしている人々にはそのための具体的な考え方や手段が乗っており、今後何十年と働いていくうえで必ず知っておいたほうが良い知識が詰め込まれている。ただ、副業の手段にコンテンツ配信以外の選択があればなお、多くの人に刺さる本になっていたと思うため4点とする。
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